■ 内容紹介

1999年、日本人初のプロラグビー選手としてフランスへ渡って活躍したパイオニアにして、今なお日本代表でも、トップリーグでも最年長記録を更新し続けている鉄人ラグビーマン村田亙。
だが子供時代は、中学校入学時の身長が131・というちびっ子。小学1年から通ったラグビースクール「草ヶ江ヤングラガーズ」でもなかなかポジションを得られなかった。中3のときには、担任教師に「その体でスポーツは無理」とまで宣告された。

それでも自分の夢を捨てず、真摯な努力を積み重ねた末に、日本代表、3度のワールドカップ出場を果たし、さらには日本人最初のプロラグビー選手としてフランスへ渡った。

常に新境地を切り開いてきたラグビー選手・村田亙は2005年、37歳という史上最年長で日本代表に復帰し、中心選手として活躍。さらに9月のトップリーグ開幕第2戦で顎を骨折する重傷を負いながらもひるむことなくすぐ手術。首から上には21本のビスが埋め込まれた体になりながら、12月に再開するトップリーグでの復帰を目指し、手術の2日後には病院の階段を地下1階から13階まで昇り降りし始めた。どんな困難に見舞われても決してあきらめず、突き進み、壁を破ってきた奇跡のラグビーマン村田亙は、37歳にして新たな奇跡を起こそうとしている。

村田亙が大学ラグビーにデビューした1988年以来17年間、取材を積み重ねてきた著者が、家族や幼少時のラグビー仲間、大学・社会人時代のチームメートや渡仏に関わった関係者にも徹底した再取材を行い、これまで明かされていなかった新事実も発掘。真摯な努力を重ね、周囲のサポートも得て夢を実現してきた村田亙の、奇跡のストーリーを余すところなく描きました。夢を追う若い世代にぜひ読んでほしい、生きる力がわいてくるスポーツノンフィクションです。

(大友信彦)

- TOPに戻る -

 
TOPページへ戻る